リモートワークが浸透していくにつれ、オンライン上で個人情報を守るためにVPNが必要不可欠であることが、ようやく日本でも少しずつ認知されはじめました。しかし、なんとなく苦手意識がぬぐえなかったり、チェックポイントが分からなくてどのサービスを選択すべきか迷ってしまうかたも多いのではないでしょうか。
そこで、なるべく手間をかけずラクラク快適にオンラインセキュリティを守れるよう、世界的に人気の優良VPNサービス上位5つを厳選し、それらを徹底比較しました。
細かいことは後回しで良い!というかたは、無料期間を活用してまずはアプリをインストールしてみるのが近道♪
おすすめ人気VPNサービス5社
NordVPN
NordVPNは、ライトユーザーからヘビーユーザーまで総合的に判断して非常に満足感を得られるVPNサービスです。世界中に数多くのサーバーがあり、厳格なノーログポリシーと高度なセキュリティ機能があります。デメリットはアプリのUIがすこし分かりづらいってことだけ。ほぼパーフェクト!
ExpressVPN
ExpressVPNは、業界で最も高評価を受けているVPNサービスの一つです。速度、セキュリティ、使いやすさに優れており、多くのプラットフォームで対応しています。160以上の場所で3,000以上のサーバーを提供しており、ノーログポリシーがあります。ちょっとお高めだけど本当に使いやすい!サポートもばっちり。
Surfshark
Surfsharkは、手頃な価格で高品質なVPNサービスを提供しています。同時接続数に制限がないので家中の端末すべてにVPNを設定したい方や家族で使う方におすすめです。軽量で使いやすく、速度も優れています。もちろんノーログポリシー!
CyberGhost
CyberGhostは、初心者でも安心のシンプルかつ直感的なUIが魅力のVPNサービスです。7つの同時接続が可能です。自動キルスイッチや、特定のアプリケーションにのみVPN接続を適用するスプリットトンネリング機能も搭載しているので、VPNのオンオフがとても楽です!こちらもノーログポリシーです。
PIA(Private Internet Access)
PIAは、高度なカスタマイズが可能なVPNサービスで、10台のデバイスで同時に利用可能!自分に合ったセキュリティ設定ができるので、他では満足できなかったかたも是非お試しあれ。オープンソースのクライアントソフトウェアが提供されています。本社がアメリカなのは少し気になるところだけどノーログポリシーです。
チェックポイントとスコア
比較表に各項目別でスコアを割り振っています。
表にまとめていて思いましたが、さすがは全世界で選ばれ続けているVPNサービスなだけあって本当に甲乙つけ難しでした。
こちらが総合スコア
比較項目の詳細は以下の通りです。
接続速度と安定性
VPNサービスは、セキュリティ向上のためにデータを暗号化し、専用のサーバーを経由してインターネットに接続するため、VPN接続時に少しインターネット速度が遅くなります。しかし、高品質なVPNサービスを選べば速度低下はほとんど気づきません。
地理的制限の回避
地理的制限の回避を目的とした使い方をする場合は要チェック!国や地域によって制限されているデータやコンテンツにアクセスできます。ストリーミングサイトの制限を迂回して、世界中の動画や音楽、ゲームなどにアクセスできるのも魅力です。
対応デバイスと使いやすさ
iOS 、Android、Windows、macOSなど複数のデバイスと同時接続に対応し、ユーザーフレンドリーなインターフェースで簡単に設定できるサービスを選んでおけば、使用用途が増えたり変わったりしても安心ですよね。同時接続可能な台数は必要数より余裕をもって計算しておくことをお勧めします。
価格と決済方法
あなたに合った支払い方法を提供しているかチェック。返金保証や無料トライアルの制度もVPN選びには重要です。価格だけでなく、利用可能な機能やサポートもチェックして、最適なプランを選びましょう。支払い方法や契約期間によって割引率が変わったりもします。セキュリティソフトなどと同じで月単位ではなく年単位にしておけば安くなるし契約切れで使いたい時に使えないってトラブルも減らせます。
評判とレビュー
AppStoreやGooglePlayストアの評価や書き込みも一定の参考材料になります。特に使用感って感覚なので理屈じゃない部分もあると思います。読んだ限りでは批判的な意見の一定数は使い方が合っていなかったりするケースもあったので悪い評価の半分は参考程度に。
セキュリティと暗号化プロトコル
暗号化プロトコルの主流は安定性と信頼性の高い「OpenVPN」です。スマホで素早く接続したい場合や、より速度を求める場合は追加で「WireGuard」や「IKEv2/IPSec」が使えると便利です。キルスイッチ、DNSリーク保護機能でより安心のプライバシー保護が可能。これらの機能であなたのオンライン活動をしっかりと保護できます。
プライバシーと司法管轄
ユーザーの個人情報を守るための厳密なノーログポリシー(サーバーなどに情報を保存しているかどうか)と、サービス運営国がどこの管轄圏なのかは非常に重要です。なぜならプライバシーに配慮した法律が適用される国で運営されているサービスは、情報の取り扱いにも信頼性があるからです。
サーバーインフラ
VPNプロバイダーがサーバーを所有しているのか、第三者から借りているのか。また、サーバー設置国が多いほど地理的制限があるコンテンツの利用に有利になります。例えば現地国の情報をGoogleなので検索したいときもVPNの接続先をその国へ合わせることで収集できる情報も圧倒的に増えます。サーバー数や配置が多いほど、接続の選択肢が増え、パフォーマンスが向上します。
高度な機能
ここでは高度な機能とまとめていますが、呼び方は各社微妙に異なります。各社の特徴が一番濃く出るのがこの項目ですね。一例をあげると「IPv6プロトコルとの互換性による潜在的なリークの回避」、「ダブルVPN/マルチホップ」、「分割トンネリング」、「専用IPアドレス」、「P2Pファイル共有とTorrentサポート」などがあります。
カスタマーサポート
特別な知識がなくてもVPNサービスを簡単に使えるようになりましたが、専門的な技術であることに変わりはないのでサポートがしっかりしているところを選びましょう。自分でやってうまくいかなくても専門知識をもったプロに聞けば解決するケース、結構多いです。日本語対応可能でメールやチャットでのサポートがあるところをおすすめします。
VPNは海外サービスを選ぶべき
ここまで読んでいただくと、海外のサービスばかりをご紹介していることに気づかれたかと思います。それにはちゃんと理由があって、結論から言うと現時点で日本のVPNサービスは信用するに値しないサービスのほうが圧倒的に多く、海外にサーバーを設けているサービスも少ないためVPNの利点を活かしきれないからです。
罰金払った方が安い
諸外国の多くは、企業の責任はしっかり追求される法整備がされているので例えば欧州で、ユーザー情報を企業がポロリしようものなら最大で約26億円の罰金が課せられます。
それに比べ日本はどうかというと、最大でも300万円の罰金。実際にはもっと安くなります。一概には言えませんが企業が使うようなサーバーの一台あたりの年間維持費は数十万から数百万くらいです。
要するに、ユーザーデータを守るために多額の投資をするよりも、ユーザーデーターを売ったり、何か問題が起こってから罰金払ったりする方が企業にとってはお得なわけです。
現状では被害が出ても満足に補償もされません。
そういえば最近、個人情報を漏洩させる日本企業多いよね!
さらに、海外では独立した第三者機関の監視の目が多くあり、企業も自社の健全性や透明性をアピールできるので積極的に情報公開を行なっているところが多いのもポイントです。
技術的なデメリット
日本国内にしかサーバーを持っていない国産零細VPNサービスの場合は、海外のさまざまな国のサーバーを介することで得られる恩恵を受けることができません。そして、海外でサーバーを運営していないと言うことは仕事や旅行で渡航した際にネット検閲やアクセス制限の厳しい国で、そもそもVPNを使用できないことも多いです。どうせお金を払うなら、つぶしの効くものを選んでおきましょう。